6月18日、「経済財政運営と改革の基本方針2021：日本の未来を拓く４つの原動力～グリーン、デジタル、活力ある地方創り、少子化対策～（骨太の方針2021）」が公表されました。2020年以降、新型コロナウィルス感染症が世界的に流行、パンデミックが生じました。日本でも、政府のお願いベースの感染症対策の影響もあり、一向に収束の気配は見えません。さらに、昨年と今年では比較にならないほど感染者が増加するだけでなく、アルファ株（イギリス株）やデルタ株（インド株）など感染力も重症化のリスクも高い変異株が広まっています。また、さらに強力なデルタ・プラス株が日本でも発見されています。「骨太の方針2021」はこうした中で作成されているので、社会保障制度改悪が前面には押し出させてはいません。また、財務省が5月21日に出した春の建議に比べて、表現的にもかなり抑え気味になっています。

　しかし、社会保障制度を拡充させるという内容ではなく、社会保障費の支出抑制を求める春の建議の提言の大半が反映されています。社福経営INFO no.28では「骨太の方針2021」のポイントと課題についてお伝えします。

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