2022年3月29日、第3回全世代型社会保障構築会議（以下、構築会議）が開催されました。全世代型社会保障への転換の最終的な狙いは、社会保障費の2／3を占める医療費と年金に係る支出を抑制することにあります。しかし、医療に係る支出抑制のための制度改悪は、安倍・菅元政権下で開催された全世代型社会保障検討会議では思惑通りに進めることはできませんでした。この背景にあるのは、新型コロナ感染症の影響や医師会等の慎重な姿勢です。 

 今夏の参議院議員選挙対策という観点からも、これまで通り構築会議において医療制度の改悪を強行することは得策ではありません。そのため、前号でお伝えしたように、事務局が提案した当面の論点は「人への投資」とされたのだと考えられます。社福経営info no.49では、第3回構築会議のポイントと課題についてお伝えします。